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先日、85歳の義母に会いに行き、驚きました。
前月お会いしたときは年齢相応に疲れて見えたのが、まるで別人のように若返り、生き生きと動いていたのです。
この変化を目の当たりにして、経営者として改めて確信したことがあります。
それは
「人は、自分が役に立っている実感を持てるとき、驚くほど生き生きする」ということ。
これは高齢者に限らず、サロンのスタッフにも、お客様にも、そして経営者自身にも当てはまる原則です。
今回は、40代・50代の1人サロン経営者の方に向けて、この「貢献実感」を経営にどう活かすかをお伝えします。
義母の変化には、2つの要因がありました。
ひとつは、視力の回復です。かばい続けて悪化していた側の目を、周囲が勧めて手術したところ、見えるようになりました。
すると、もともと綺麗好きだった義母は、見えなかった頃にはできなかった掃除に精を出すようになりました。
「できる」状態が戻ると、行動が戻ったのです。
そしてもうひとつが、より本質的でした。
義母は家の中だけでは飽き足らず、近所の道の草取りや、お墓周りの手入れまで、自ら進んで行うようになったのです。
「私が全部きれいにした」と、誇らしげに。誰かの役に立っている——その実感が、朝4時起きで汗を流すエネルギーの源になっていました。
「役に立てる能力」と「役に立っている実感」。
この2つが揃ったとき、人は年齢に関係なく生き生きします。
これは、サロンにスタッフがいる場合、そのまま当てはまります。
スタッフが元気に働けるかどうかは、給与や労働時間だけで決まりません。
「自分はこのサロンで役に立っている」という実感があるかどうかが、想像以上に大きいのです。
義母の視力回復のように、「できる」状態を整えることも経営者の役割です。
そして義母の草取りのように、「役に立てた」という手応えを感じられる場面を用意する。
この2つが、スタッフを生き生きさせます。
もうひとつ、見落としがちな視点があります。
お客様もまた、「誰かの役に立ちたい」存在だということです。
たとえば、お客様に口コミやご紹介をお願いすることを、遠慮する経営者は少なくありません。
しかし、あなたのサロンを気に入っているお客様にとって、「良いお店を人に教える」「先生の役に立つ」ことは、喜びでもあります。
役に立つ機会を奪わないこと。これも、長く愛される関係づくりの一部です。
そして最後に、これは経営者自身の話でもあります。
義母を見て強く思ったのは、お役目を持つことは、生涯にわたって人を若く保つということです。
1人サロンの経営は大変ですが、「私はこの人たちの役に立っている」という実感は、何ものにも代えがたい活力の源です。
疲れたとき、売上に一喜一憂して苦しくなったとき、思い出してください。
あなたの施術で、表情が明るくなって帰るお客様がいる。
それは、あなたが確かに人の役に立っている証拠です。その実感を、経営を続けるエネルギーに変えてください。
余談ですが、私は美容の専門家として、地域施設でスキンケア講座も行っています。
夏は「冷房による隠れ乾燥」「冷たい飲食による内臓の冷え」「8月にピークを迎える紫外線」で、肌が最もダメージを受ける季節です。
サロン経営者の皆さんも、お客様への夏のアドバイスとして
①首・腕・足まで日焼け止めを塗る、②湯船に浸かって代謝を上げる、③汗は保湿ではないので乳液を省かない——この3点はお伝えする価値があります。
お客様の役に立つ情報提供が、信頼を深めます。
「役に立っている実感」は、年齢を問わない活力源
85歳でも人は若返ります。鍵は「できる環境」と「貢献の実感」。スタッフにも同じ原則が働きます。
お客様の「役に立ちたい」気持ちを奪わない
口コミや紹介のお願いを遠慮しすぎない。良い店を人に教える喜びを、お客様から奪わないことも関係づくりです。
経営者自身のお役目が、生涯の若さを保つ
お客様の変化と笑顔は、あなたが役に立っている証拠。その実感を、経営を続けるエネルギーにしてください。
この内容は、毎朝6:30配信のstand.fm「55歳すっぴん朝ラジオ」#158でお話ししています。 →
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