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毎日必死に働いているのに、なぜか事業が前に進んでいる感じがしない。1人サロンのオーナーから、こんな声をよく聞きます。原因の多くは、能力でも努力でもなく、「時間の使い方の配分」にあります。
先日、私自身も久しぶりに”緊急なことだらけ”でパニックになりかけました。その経験から、忙しさに追われず、事業を前に進めるための時間術を、40代・50代の1人サロン経営者に向けて、2,000名以上の個人経営者の相談に応じてきた立場から整理します。
まず、時間の使い方を可視化します。すべてのタスクを、縦軸「重要かどうか」、横軸「緊急かどうか」の4つのマスに分けてみてください。
多くの1人サロンオーナーは、1と2に一日を奪われています。3は論外として捨てるとして、問題は「4」です。この第4の領域こそ、未来の売上と余裕をつくる、最も大切な時間なのです。
「緊急でないが重要」なこと——たとえば、新しい集客導線を整える、発信のストックをつくる、メニューを磨く、経営を学ぶ、体をメンテナンスする。これらは「今日やらなくても誰にも怒られない」ことばかりです。だから、つい後回しになります。
しかし、ここに時間を使えていないサロンは、いつまでも「その日暮らし」から抜け出せません。目の前の予約はこなせても、来月・来年の土台が育たない。逆に、この第4領域に意識的に時間を割いているサロンは、少しずつ「緊急なこと」自体が減っていきます。仕込みができているから、慌てなくて済むのです。
おすすめは、第4領域のタスクを「予定」としてスケジュールに先に入れてしまうこと。「時間が空いたらやる」では永遠に来ません。週に一度でも、「未来をつくる時間」を予約として確保する。これが、忙しさに飲まれないための第一歩です。
もう一つ、大切な視点があります。第4領域の時間を捻出するには、そもそも「緊急で重要なこと」や「自分がやらなくていいこと」を減らすことです。
先日、私は普段プロやツールに任せている作業を、久しぶりに全部自分で抱えてしまい、あっという間にパンクしました。この経験で痛感したのは、「任せる仕組み」が、いかに自分を助けてくれていたかということです。任せられることを任せているからこそ、自分は本来やるべきことに集中できていた。
1人サロンは「全部自分でやるのが当たり前」と思いがちです。でも、外注できる作業、ツールや仕組みに任せられる業務は、手放していい。それは怠けではなく、「自分にしかできない第4領域」に時間を注ぐための、戦略的な判断です。任せる勇気が、あなたの時間を取り戻します。
忙しいのに前に進まないと感じたら、時間を4象限で見直してみてください。捨てるべきものを捨て、任せられるものを任せ、そして「緊急でないが重要なこと」を予定として先に確保する。この配分の見直しだけで、同じ24時間が、未来をつくる時間に変わります。
あなたの今週の予定に、「未来をつくる時間」は入っていますか。もし入っていなければ、まず一枠、予約してみてください。それが、その日暮らしから抜け出す、確かな一歩になります。
この内容は、毎朝6:30配信のstand.fm「56歳すっぴん朝ラジオ」#213でお話ししています。 → stand.fmで聴く
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