こんにちは、サロン経営アドバイザーの渡辺マスヨです。
先日、このコラムを読んでいただいてる方から、こんなLINEをいただきました。
「私の周りには、パン教室に整理収納など、1人で起業したものの、その先の商品開発や顧客獲得、長期戦略に課題を持ってさまよってる人が沢山いて、そこでマスヨさんを紹介したいのですが…」
それは、嬉しいお言葉!
このコラムは、1人でサロンをやっているサロンオーナーさん向けに書いていますが
「全然役に立ちます!」とおっしゃっていただいたので
今日はお教室やセミナー業をやっている方にも通じる内容でお届けします。
目次
赤ちゃんがオギャーッて生まれたら、ご両親が用意しますよね、まず名前。
「将来こんな風に育ってほしい」「こんな子であってほしい」と、思いを込めてね。
お店の屋号もきっと同じです。
あなたも、いろんな思いを込めて屋号を決められたのではないでしょうか?
私のサロンは「フェイススパ きらりの小径(こみち)」といいます。
この屋号には、こんな思いを込めました:
フェイシャルサロンとして、ご自宅では落とせない汚れをプロの洗顔でしっかり落とす
スッキリとした素肌で、気持ちよくお手入れを受けていただく
2階の美容室「キラリ」が「ヘッドスパ」を売りにしていたので、そのフェイシャル版として「フェイススパ」という言葉を作って広めたい
美容室キラリに行く途中、もしくは帰り道に「ついでにここにも寄ってフェイシャルしていってよ~」という気持ち
そして「きらりの小径」は、店の造りが
2階の美容室キラリと同じ玄関を使用、同じ廊下を通るので…
「あなたのお肌と心を美しさへと誘う、ここはあなただけのキレイの散歩道」
そんな思いで名付けました。
…はい、長い長~いネーミング話を聞いてくださって、ありがとうございました!
ここまで読んでくださったあなたは、心優しいマスヨのコラムの読者さんだからこそ、お付き合いくださったんですよね。
何が言いたいかと言いますと…
道を歩いているその辺の人には、これ、まったくどうでもいい屋号なんです。
思い入れがあるのは、創業者本人だけだったりします(ごめんなさい)。
そして、屋号でその思いに共感してくださるのは:
同じく創業メンバー
身内や友人
すでにそのサロンを利用している方
など、何らかの接点がある方だけなんですね。
エステサロンだと多いのが、フランス語みたいな名前…(ごめんなさい)
悪くないんですよ!どんな名前を付けても、基本自由ですからね。
もし…もしね、今からオープン(開業)するとか、まだ今から屋号を決める、という方には、私は一つご提案したいことがあります。
早く売れるサロンになりたい
早く店の認知度を上げたい
早くクチコミされる店でありたい
つまり、早く店を軌道に乗せたいと思っているなら…
何をしてくれるところかわかりやすいものがいいです。
その原理でいくと、「フェイススパ きらりの小径」これ、全然ダメです!
全く何屋かわからないですもん。
そもそも「フェイススパ」という言葉が普及してないから!
もし私が劇的に「フェイススパ」という言葉を売っていけば、この先「ああ、フェイススパやってくれるところね~」ってお客様がわかるくらいに、「エステ」という言葉並みに
この「フェイススパ」が世間に普及していけばまだいいのですが…
難しいね・・
結局のところ
「フェイススパ」という言葉を売っていく(世の中に認知させていく)という別の仕事が、サロンの実務とは別に必要になるわけで・・・
そういった普及活動も私自身、やれていないがために
オープンから15年経った今も社会の中で
「フェイススパ」=「エステサロン」には
世の中の常識には、現実、なってないですもんね。
残念。チーン。
じゃあ、「何をしてくれるところかわかりやすいもの」であり、「最初からキーワードが入っている屋号」ってどんなものでしょう?
何屋さんかすぐわかる
業種が一目で理解できる
説明不要で伝わる
検索されやすい
お客様が探すときに使うキーワードが入っている
Google検索で見つけやすい
口コミされやすい
人に説明しやすい
「◯◯のサロンだよ」と一言で伝えられる
例えば:
「小顔専門エステサロン ◯◯」→ 小顔になりたい人が検索しやすい
「毛穴ケア専門 フェイシャルサロン ◯◯」→ 何をしてくれるか明確
「マタニティ整体院 ◯◯」→ ターゲットと業種が一目瞭然
「子連れOK パン教室 ◯◯」→ 強みとターゲットが明確
どうでしょう?パッと見て、何をしてくれるところか、誰のためのお店か、わかりますよね。
あなたのサロンの屋号は、お客様から見たときに
何屋さんで、どんなことをしてくれるサロンなのかが、すぐにわかる名前になっていますか?
何度も言いますが、別にあなたの思いが入った造語も
悪くはないんですよ、決して。
ただ、もしココが最初からバシッと入っていると
顧客獲得、とくに新規客の獲得において大きく差が出るんです!
そうなってくると
実は、サロンの成長曲線が全然違ってくるんですよね…
つまり、ジリジリと認知、ひいては売上にゆくゆく大きな差となる。
「でも、もう屋号を変えるのは難しい…」
そう思われた方、大丈夫です。
屋号を変えなくても、以下の方法で対応できます:
「◯◯サロン(屋号)- 小顔専門フェイシャルエステ」のように
最初の一文で「何屋か」を明確に
思い入れのある屋号の下に、わかりやすい説明を
検索されやすくなります
屋号への思い入れは大切です。
でも、それ以上に大切なのは、お客様にとってわかりやすいこと。
もしあなたが今から開業するなら、または屋号を見直せるタイミングなら:
思い入れ < わかりやすさ
この優先順位で考えてみてください。
早く軌道に乗せたい、早く集客したいなら、「何屋か一目でわかる屋号」が最強です。
私の失敗から学んで、あなたのサロンは最初から「選ばれやすい」屋号でスタートしてくださいね。
サロン経営アドバイザー 渡辺マスヨ
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