お客様の美意識を育てる「サロン内イベント」のススメ

こんにちは、サロン経営アドバイザーの渡辺マスヨです。

先日、インナービューティーのイベントを開催したという話をしました。

今日は

もうすでにあなたのサロンのお客様の美意識がある程度育ってきている段階ならば、ぜひサロン内でイベント(セミナー)を開催するといいですよ~

 

というお話をしますね。

目次

サロン内イベントって何?

通常の営業日ですが、その時間は施術の予約を取らずに、お客様を集めてテーマ別の勉強会やセミナーを開催することです。

私が開催したイベントの例

先日開催したのは

「肌と身体の若返り」

をテーマにしたインナービューティーのイベント。

告知画像を作って、お客様にお誘いして開催しました。

お客様の悩みは進化する

当店の場合ですが、新規で来られるときはニキビで悩まれている方が多いです。

でも、当店のお客様になっていただき、施術やホームケアアドバイスを経て、だんだんお肌がきれいになってくると…

ニキビが解決してきたら、次はやっぱり…若返りなんですね~!

お客様の心の声

  • ニキビ跡をたるみに変えたくない!
  • ニキビ(=炎症跡ですから)をシミに変えたくない!

そんな思いが根底にありますので、最近はこのテーマが多いです。

お客様が育つと、究極は「若返り」に向かう

おそらく、美容の究極は、そっち(若返り)に向かうのではないかと思うんですね。

今の時代の「老い」

今は40代も50代も若い!

いつまでもここをキープして、60代、70代をイキイキと生きたい。

日本の平均寿命は伸びていますけど、病院のベッドで生き長らえているそれではなくて、理想は亡くなる瞬間までピンピンと、明るく元気に、家族や周りに迷惑をかけずに生きていたいんですよね。

美も究極は「若返り」

お客様と一緒に年を重ねていくと、5年後、10年後、20年後…

美の究極は、やっぱり若返りかなって。

美容サロンの究極の課題

例えば美容室。

毛があるうちですもんね、カラーしたいとかカットしたいとか、白髪染めしたいとかで用事があるのは。

本当に老齢化したら、髪も薄くなるんですもの。

美容室こそ問われる

カットや白髪染めが要らなくなったお客様を、バイバイするのか?

それとも、次の目標「死ぬ瞬間まで元気に生き切る → 若返り」を次のカードとしてご提案できて、一緒にサロンオーナーと美しく老いる方にシフトするのか?

これは、すべての美容サロンが考えるべき課題だと思います。

エステサロンの場合

  • たるみケア → リフトアップ → アンチエイジング → 若返り
  • シミケア → 美白 → 透明感 → 若々しい肌
  • ボディケア → 姿勢改善 → 体力維持 → 健康寿命

ネイルサロンの場合

  • 自爪育成 → 爪の健康 → 手元の若々しさ → 全身の健康意識
  • ハンドケア → エイジングケア → 若々しい手元

リラクゼーション・整体の場合

  • 疲労回復 → 体質改善 → 姿勢改善 → 若々しい身体づくり
  • 痛みの軽減 → 予防 → 健康維持 → 生涯現役

サロン内イベントの頻度と効果

私の場合、今年に入ってからこういうイベントはもう4回目。

2ヶ月に1回はやっている計算になります。

開催のたびに感じる変化

開催のたびに、お客様の美容意識がボトムアップされるのを感じます!

いつもは1人サロンだから、お客様とは一対一。

それがグループのレッスン会を受けると、やはり刺激になるみたいで、中には「同年代の女性を見て私もお手入れ頑張らなきゃ!」と意識される方も多いです。

サロン内イベントのメリット

1. お客様の美意識が高まる

  • グループで学ぶことで刺激になる
  • 同年代の方を見て「私も頑張ろう」と思える
  • 新しい知識が得られる

2. お客様同士の横のつながりができる

  • 「あの人も通っているんだ」という安心感
  • コミュニティ感が生まれる
  • サロンへの帰属意識が高まる

3. 次の施術・商品につながる

  • イベントで学んだことを実践したくなる
  • 新しいメニューへの興味が湧く
  • ホームケア商品の必要性を実感する

4. サロンオーナーとしての専門性が伝わる

  • 「この人は勉強しているんだ」という信頼
  • 「ただ施術するだけじゃない」という価値
  • かかりつけサロンとしての存在感

5. 売上につながる(自然に)

  • 押し売りじゃなく、学びの場での気づき
  • 「これ、欲しいです」と言ってもらえる
  • 次回予約や新メニューの契約につながる

サロン内イベントの始め方

ステップ1:テーマを決める

あなたのお客様が今、一番興味を持っているテーマは何ですか?

エステサロンのテーマ例

  • インナービューティー入門
  • 肌と身体の若返り
  • 季節の肌トラブル対策
  • ホームケアの正しい方法
  • 紫外線対策セミナー
  • 美肌のための栄養学

ネイルサロンのテーマ例

  • 自爪を健康に育てる方法
  • 爪から見る身体の健康
  • ハンドケアとエイジング
  • ネイルの最新トレンド

美容室のテーマ例

  • 頭皮ケアセミナー
  • 髪のエイジングケア
  • 自宅でできるヘアケア
  • 白髪との付き合い方

整体・リラクゼーションのテーマ例

  • 姿勢改善セミナー
  • セルフケアの方法
  • 痛みの予防法
  • 生涯現役のための身体づくり

ステップ2:日程と時間を決める

  • 平日の午前中:主婦層が参加しやすい
  • 平日の夕方:仕事帰りのOLさん向け
  • 休日の午後:幅広い層が参加しやすい

時間は1〜2時間程度が集中力も保ちやすく、ちょうどいいです。

ステップ3:告知する

  • 店内POPで告知
  • LINEやメールで直接お誘い
  • SNSで告知(既存客向けのクローズドイベントとして)

ステップ4:少人数から始める

  • 最初は3〜5人程度でOK
  • 慣れてきたら徐々に人数を増やす
  • あなたのサロンのスペースに合わせて

ステップ5:参加費を設定する

  • 無料でもOK
  • 資料代・お茶代として500〜1,000円
  • しっかりした内容なら3,000〜5,000円

ポイント:無料より少額でも参加費をいただく方が、参加者の意識が高まります

イベント開催の注意点

1. 押し売りにならないように

イベントの目的は「学びの提供」です。

商品やサービスの紹介は、あくまで「こういう選択肢もありますよ」というスタンスで。

2. 参加者のレベルに合わせる

専門用語ばかりでは伝わりません。

わかりやすく、日常生活に活かせる内容を。

3. 双方向のコミュニケーションを

一方的な講義ではなく、質問タイムを設けたり、感想をシェアしたり。

4. フォローアップを忘れずに

イベント後に:

  • お礼のメッセージ
  • 学んだことの復習資料
  • 次回イベントの予告

こんな時がサロン内イベントの始めどき

あなたのお客様の意識レベルをかさ上げしたいと思う時期がきたら、イベント開催、おススメです!

チェックリスト

  • お客様がホームケアに関心を持ち始めている
  • 「もっと詳しく知りたい」という声が増えてきた
  • リピーターのお客様が増えてきた
  • お客様との関係性が深まってきた
  • 次のステップを提案したいけど、個別では伝えきれない

1つでも当てはまったら、始めどきかもしれません。

まとめ:一対一から一対多へ

いつもは一対一の施術。

でも、たまにグループで学ぶ機会を作ることで、お客様の美意識はグッと高まります

そして、サロンへの帰属意識も、あなたへの信頼も、さらに深まります

これは、施術だけでは得られない、特別な価値です。

あなたのサロンでも、2ヶ月に1回、サロン内イベントを開催してみませんか?

お客様と一緒に成長していく。

それが、かかりつけサロンの醍醐味です。


サロン経営アドバイザー 渡辺マスヨ

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