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「新しいお客様のほとんどが、既存のお客様からの紹介です」
——そう話せるサロンは、経営がとても安定しています。
広告費をかけ続けなくても、信頼が信頼を呼ぶ状態ができているからです。
では、その「紹介が続く状態」は、どうすれば育つのでしょうか?
先日、私のサロンで開催した講座で、ある出来事がありました。
10年前のたった一度の出会いが、今も続く関係になっている。
しかもその真ん中には、いつも「別の誰か」がいた——という話です。
一見、経営とは関係のないエピソードに見えますが、ここには40代・50代で1人サロンを営む方にとって、集客とブランディングの本質的なヒントが詰まっています。
この記事では、私自身の体験を通して、「紹介が生まれ続けるご縁の育て方」を、2,000名以上の個人経営者の相談に応じてきた立場から整理してお伝えします。
その講座に、大阪から10年通ってくださっている先生がいます。
ふとした会話で「出会って10年になりますね」という話になり、当時のいきさつを聞いて、私は改めて驚きました。
私はその方と「海外研修で同室になった人」として記憶していました。
しかし実際には、その前にもう一段階あったのです。
ある著者の先生——私が経営の支えにしてきた一冊の本の著者——が、震災後の地域のサロン経営者に向けて、受講料も申し込みも不要のセミナーを開いていました。
その先生を慕う一人のファンとして、その方はセミナーに足を運び、さらに別の会場で私と居合わせ、やがて研修で同室になった。
こうして今の関係につながっています。
ここで注目したいのは、直接つながった相手ではなく、その間をつないでくれた「第三者」の存在です。
ビジネスの現場でも同じことが起きています。
新しいお客様は、多くの場合、あなたが直接出会った人ではなく、「あなたを誰かに話してくれた人」を経由してやってきます。
紹介が続くサロンとは、この「間の人」を大切にしているサロンなのです。
もう一つ、この体験には示唆があります。
私はかつて、その先生が実践しているある学びに対して、正直なところ警戒心を持っていました。
名前は聞いたことがあっても、誰から聞けばいいのか分からず、なんとなく距離を置いていたのです。
それでも受け取る気持ちになれたのは、「この、裏表のない人柄の方が選んでいるものなら、信頼できる」と思えたからでした。
同じ内容でも、誰から聞くかで受け取り方は大きく変わります。
これはサロンのサービスでも全く同じです。
お客様が高単価のコースやホームケア商品を受け入れてくださるかどうかは、商品の性能だけでは決まりません。
「この人が勧めるなら」という、施術者への信頼が土台にあって初めて、言葉が届きます。
集客やセールスの技術を磨く前に、まず「あなた自身が信頼される存在になっているか?」を見直すことが、遠回りのようでいちばんの近道です。
講座の中で、あるお客様が「これで運命が決まってしまう」と不安を口にされた場面がありました。
私はとっさに「それで運命は決まりません。今さんざん迷って選んだとしても、最初からそれを選ぶことになっていたのです」と答えていました。考えるより先に、言葉が出ていたのです。
振り返ると、これは10年の積み重ねの結果でした。
人から教わって「そういうものか」と受け取るのが学びです。
その学びを自分の経験と何度もすり合わせ、「間違いない」と思えるようになったものが確信です。
確信になったことは、迷いなく行動や言葉になって表れます。
サロン経営でも、この違いは大きな差になります。
セミナーで学んだトークをそのまま使っても、なかなか成約につながらないのは、それがまだ「学び」の段階にあるからです。
自分のお客様との実際のやりとりを通して検証し、自分の言葉として確信に変わったとき、はじめてお客様の心に届きます。
学んだことを現場で試し、確信に育てていく——その地道な往復こそが、1人サロンの強みになります。
紹介が続くサロンは、特別な仕掛けを持っているわけではありません。
目の前の一人を大切にし、その人がまた誰かにあなたを話したくなる。
その連鎖を、時間をかけて育てているだけです。
今日、ひとつだけ振り返ってみてください。
あなたの大切なお客様や仕事仲間は、そもそも「誰が」つないでくれたご縁でしょうか?
その「間の人」を思い出し、感謝を伝えること。そこから、次のご縁がまた静かに動き始めます。
この内容は、毎朝6:30配信のstand.fm「55歳すっぴん朝ラジオ」#165でお話ししています。 →
40代・50代の1人サロン経営者の方へ
「紹介が自然に続く状態をつくりたい」
「自分の言葉で自信を持ってサービスを勧められるようになりたい」という方は
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