中学生の職場体験を10年続けて分かった——地域とのご縁が1人サロンの財産になる|あなたの人生経験は選ばれる価値になる 価値を見える形と言葉に変え、サロンも人生も再起動させる個人サロン経営専門コンサル渡辺マスヨ

目次

経営コラム:1人サロン経営支援の現場から

今週、当サロンには地元の中学生が職場体験に来てくれています。

この受け入れは、もう10年ほど続けている取り組みです。

 

始まりは、学校の先生からの「キラリさんどうですか?受け入れしていただけませんか?」という一本の声かけでした。

10年続けてみると、職場体験は「地域貢献」にとどまらない、サロン経営そのものに返ってくる財産になっています。

 

今回は、40代・50代の1人サロン経営者の方に向けて、職場体験受け入れの実際と、

そこから見えた「ご縁を動かすのは行動である」という話をお伝えします。


職場体験を「雑用体験」で終わらせない工夫

美容室やサロンでの職場体験には、構造的な難しさがあります。

カットやカラーなどの施術は当然させられないため、放っておくと掃き掃除やタオルたたみなど、周辺業務だけで終わってしまうのです。

周辺業務も大事な仕事です。

しかし、この仕事の一番の報酬は

「お客様が目の前で喜んでくださること」。

1〜2日の体験でも、それを一度味わってほしい——そう考えて、当サロンでは毎年、ハンドマッサージをひとつの技術として教え、実際にお客様に施術してもらうことにしています。

 

手のひら・手の甲・アームのマッサージなら、カット中でもカラー中でも提供できます。

お客様には「中学生の体験ですので」とご了承いただいたうえで受けていただく。

生徒は技術を覚えて人に喜ばれる体験ができ、お客様は普段オプションのサービスを受けられる。双方に良い時間が生まれます。

 

才能は、周囲が言葉にして初めて本人に届く

今年来てくれた生徒さんは、教えたことを一度で覚えたうえ、施術を受けた瞬間に鳥肌が立つほど「手が良い」子でした。

施術者の世界で言う「向いている手」です。

お客様も口々に「もったいない」「何か持っているよ」と伝えてくださいました。

本人は、まったく自覚していませんでした。目を丸くして驚いていました。

 

ここに、経営者として大事な学びがあります。

才能は、周囲が言葉にして初めて本人に届くということです。

これは体験に来る中学生に限りません。

お客様の魅力も、取引先の強みも、そして経営者自身の強みも、本人には見えていないことがほとんどです。

気づいたら口に出して伝える。それが人を育て、関係を深め、巡り巡って店の信頼になります。

なお、10年前に体験に来た子たちはすでに成人し、成人式前のエステで来店してくれるようになりました。

中学生の受け入れは、10年後の顧客との出会いでもあったわけです。

ご縁は「思っている」だけでは動かない

もうひとつ、今週痛感した出来事があります。

詳細は控えますが、10年以上疎遠になっていた人生の恩人から、先方の事情の変化をきっかけに、突然連絡をもらいました。

私はずっと「どうしているかな」と気にかけていながら、自分からは動けずにいた相手です。

再びつながれた喜びと同時に、強く反省しました。

思っているだけでは、ご縁は一歩も動かない。

動いた側が、ご縁を作る。

今回は相手に先に動かせてしまった、と。

小さな実例をもうひとつ。先日、浜松への出張前夜に、つながりのある方々へ「明日浜松に行くので、お会いできる方がいればご一緒しませんか」と一言送ったところ、4人での食事会が実現しました。

声を出さなければ、何も起きなかった夜です。

サロン経営に置き換える——「気になったら一本」の仕組み化

この原則は、そのまま顧客関係に当てはまります。

「あのお客様、最近来られていないな」——多くの経営者がここで止まります。

思っているだけでは、お客様との縁も動きません。

2,000名以上の個人経営者と面談してきた中でも、失客を防げているサロンに共通するのは

「気になったら連絡する」を意志の力ではなく仕組みにしていることです。

  • 施術記録に「次に気にかけるタイミング」を一行メモしておく
  • 月に一度、来店が途切れているお客様のリストを見る日を決める
  • 送る文面は営業ではなく気遣いに徹する(「お変わりないですか」で十分)

こうした小さな行動の積み重ねが、10年単位で見たときの「選ばれ続けるサロン」を作ります。

職場体験の10年がそうだったように、ご縁は、動き続けた人のところに巡ってくるのです。

まとめ——後悔しない順番は、いつも「先に動く」

疎遠になった恩人、来なくなったお客様、気になっている地域との関わり。

「タイミングを見て」と思っているうちに、相手の状況は変わっていきます。

コントロールできるのは、自分の行動だけ。

気になった顔が浮かんだら、それが連絡のタイミングです。


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この内容は「55歳オバのリアルYoutube」でもお話ししています。 

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