耳鼻科の先生に学ぶ「お客様が自ら買いたくなる」カウンセリング術

こんにちは、サロン経営アドバイザーの渡辺マスヨです。

以前、咳が長く続いて初めて耳鼻科を受診し、「アレルギーテスト」を受けた話をしました。

そしてその後、ついに
結果を聞きに行く日が来ました。

今日は、そこで体験した
「これぞプロのカウンセリング!」
という素晴らしい接客について、シェアしたいと思います。

目次

1ヶ月続く咳の原因は?

結局、もう1ヶ月続いているのですよ、咳が。

これだけ続いたら、もう肺炎なんじゃないの??

お話が好きでも、喉が痛いし咳を誘発するので、お客様にもヒソヒソ声です。

私、これまでの人生、大きな病気とか無縁なんですけど…何なのー体コレは??

先生は先日の診断で「風邪ではない。おそらく何らかのアレルギーでしょう。」とおっしゃいました。

昔、10年以上前に内科でスギ、ブタクサの花粉症があると言われたのですが…??

検査結果は…まさかの

そして、ついにアレルギー検査の結果が!

アレルギー…まさかの
見事に何もなし(笑)

健康優良児!

さすが!
スギ、ブタクサも克服!
ここ数年のファスティングのおかげですね(笑)

…って、ええええ~ーっ????

ではこの咳は一体…??

喉の腫れは…??

先生の診断:アレルギーじゃないなら

先生によると、アレルギーもないのに喉の腫れを起こす人の理由は3つだそうです。

  1. 乾燥

  2. ひどい肩こり

  3. 慢性疲労

…だそうです(泣)チーン

そして、先生のカウンセリングが素晴らしかった

ここからの先生の言葉が、本当に素晴らしかったんです。


先生:「というわけで、もうここ(耳鼻科)では渡辺さんにしてあげられることは無いんですよね。アレルギーじゃなかったからね。アレルギーの薬を飲み続けても、根本は解決しないわけだしね。」

「もうここからは渡辺さん自身が仕事をセーブするとか、加湿して、睡眠をしっかり取って、自分で気を付けていかないとね。」

「薬は出せます。実際に喉の腫れは半分の大きさになったから、薬が効いてないわけでもないとは思うからね。」

「だから一応今回出す分は2週間分を飲みきってもいいし、腫れがもう良くなってきたら途中でやめてもいいし。」

「薬は今日出したら、1年もつからね。」

「渡辺さんの症状が良くなって、これからは意識して疲労をためない生活をしてね。それでもね、また何かどうしてもいろいろ仕事が忙しいとか重なって、同じような症状が出たときは、こうやって喉に現れる、って考えられるから、今度はひどくならないうちにすぐ薬を飲んで、そしてすぐに生活を改める、というふうに使ってもらっていいからね。」


私が「うなった」理由

先生の誠実さと、確かなお見立てと、そのカウンセリング!

ははーーーーっ、うなりました。

何がすごかったのか?

  1. プロとしての見識を述べる

    • 「ここ(耳鼻科)ではしてあげられることは無い」とハッキリ言う誠実さ

  2. 事実と向き合わせる

    • アレルギーテストという客観的データで、私自身に問題があることを示す

  3. 問題を愛を持って伝える

    • 「仕事をセーブする」「睡眠をしっかり取る」と、生活改善を促す

  4. 薬は必要ないと正直に言う

    • 「薬を飲み続けても根本は解決しない」という誠実さ

  5. でも、こんな使い方もできると提案

    • 「1年もつから、また症状が出たらすぐ飲める」というシーン別の説明

これこそ「自ら買いたくなる」接客

これなら、こちらから「薬、出しといてください!!」になりますよね。

私たちサロンで言うところの、「お客様が自ら買いたい!」というやつです。

まさに自然体!

素晴らしいカウンセリングだと思いました。

サロンのカウンセリングに応用すると

この先生のカウンセリングを、私たちのサロンに応用してみましょう。

1. プロとしての見識を述べる

ダメな例:「このクリームを使えば良くなりますよ」

良い例:「お肌の状態を見ると、今のホームケアだけでは限界があります。サロンケアとホームケアを組み合わせることで、初めて理想のお肌に近づけます」

2. 客観的データで事実と向き合わせる

ダメな例:「乾燥していますね」

良い例:「肌診断の結果を見てください。水分量が◯◯で、理想値の◯◯を大きく下回っています。これが乾燥の原因です」

3. 問題を愛を持って伝える

ダメな例:「睡眠不足はダメですよ」

良い例:「お話を伺うと、睡眠時間が短いですね。お肌は寝ている間に再生されるので、どんなに良いケアをしても、睡眠が足りないと追いつかないんです。まず、睡眠時間を30分でも増やすことから始めてみませんか?」

4. 正直に限界を伝える

ダメな例:「この美容液を使えば完璧です!」

良い例:「この美容液は素晴らしいですが、これだけでは根本解決にはなりません。生活習慣の改善と合わせて初めて、本当の効果が出ます」

5. でも、こんな使い方もできると提案

ダメな例:「毎日使ってください」

良い例:「理想は毎日ですが、お仕事が忙しい時期もあると思います。そんな時は週3回でもOK。でも、肌荒れしそうだなと感じた時は、すぐに集中ケアとして毎日使ってください。予防として常備しておくと安心ですよ」

カウンセリングの極意:押し売りしない誠実さ

先生が教えてくれたのは、押し売りしない誠実さこそが、最高のセールスだということ。

誠実なカウンセリングの5つのポイント

  1. 必要ないものは勧めない

    • 「今は必要ありません」とハッキリ言える勇気

  2. でも、将来必要になるシーンを教える

    • 「こういう時には役立ちますよ」という情報提供

  3. お客様自身に選択権がある

    • 「飲みきってもいいし、やめてもいい」という自由

  4. プロとしての限界を認める

    • 「ここではしてあげられることは無い」という正直さ

  5. 根本解決を一緒に考える

    • 「あなた自身が◯◯しないと」という愛のある指摘

うなるような接客は、自分が体験して学ぶ

うなるような接客、カウンセリングは、自分が受けて、感じて、「ああ、取り入れよう(まねしてみよう)!」と思います。

私たちも、日常生活の中で、素晴らしい接客を受けたら:

  • 何が良かったのか?

  • どんな言葉を使っていたのか?

  • どんな順番で説明していたのか?

  • どんな気持ちになったのか?

を観察して、自分のサロンに取り入れていきましょう。

あなたのサロンで応用できること

今回の耳鼻科の先生のカウンセリングから、あなたのサロンで応用できることはありますか?

チェックリスト

  • お客様に客観的なデータを見せていますか?(肌診断、姿勢チェック、爪の状態など)

  • 「これは必要ない」と正直に言えていますか?

  • 「こういう時には役立ちますよ」という将来のシーンを提案していますか?

  • お客様自身に選択権を与えていますか?

  • プロとしての限界を認め、お客様自身の努力も促していますか?

1つでも「できていないかも…」と思ったら、今日から意識してみてください。

まとめ:誠実さが最高のセールス

押し売りしない。

でも、プロとして伝えるべきことはしっかり伝える。

お客様が自ら「それ、欲しいです!」と言いたくなるカウンセリング。

それは、誠実さから生まれるんですね。

耳鼻科の先生、ありがとうございました。

そして、咳はまだ続いていますが、「慢性疲労」という診断を真摯に受け止めて、生活を見直そうと思います(笑)


サロン経営アドバイザー 渡辺マスヨ

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