観察者の視点 — 鯉と鮭が教えてくれたこと — 渡辺マスヨ|55歳オバすっぴん朝ラジオ#029より

立ち止まって見渡すだけで、人生の選択肢が増える

朝のラジオウォーキング配信より

〜〜〜

55歳になって、ようやく
若い頃に言われた言葉の意味が、じわじわと染みてきています。

今日は「観察者の視点」というテーマで、川沿いの散歩中に気づいたことをお話しします。

目次

🐟川の鯉、ピクリとも動かない

昨日の朝、川沿いをウォーキングしていると、鯉がじーっと水中で止まっていました。
しっぽも振らず、ピクリとも動かない。

「死んでいるのかな?」と思ってよく見ると、ちゃんと生きている。

気になって帰り道に調べてみたら、これがめちゃくちゃ面白かったんです。

🐟 鯉(こい)

水温が10℃以下になると川底でじっとして、4ヶ月近くほとんど餌も食べずに過ごす。
秋にしっかり食べて栄養を蓄え、冬はひたすら省エネモードで春を待つ。

🐠 鮭(さけ)

冬眠などしない。川で生まれ海へ出て、4年かけてベーリング海まで泳ぎ、生まれた川に帰ってくる。
産卵したら一生を終える。動き続けて、命がけで帰ってくる。

同じ「魚」なのに、まったく逆の生き方ですよね。

どちらが正しいとか、どちらが偉いとか、そういう話じゃない。

この違いをちゃんと「観察できているか」、それが大事なんだと気づきました。

💬若い頃、何度も言われた言葉

昔、私をめちゃくちゃ鍛えてくれた女上司(当時は「先生」と呼んでいました)に、 何度も言われた言葉があります。

「もっとよく観察しなさい。観察しなさい。」

当時は正直、「観察って何を?」という感じで、意味がよくわかりませんでした。

でも今思えば、私には「思い込んだら突進する」癖があって、周りが見えていなかったんだと思います。

「こうに違いない」と決めて猛進して、後から「あ、違った」ということもよくあった。

その上司が言いたかったのは

「まず止まって、冷静に周りを見渡しなさい」ということだったんでしょうね。

今頃になってようやくわかります。本当にありがとうって、今は思います。

👁「観察者の視点」って何だろう?

一言で言うと、「一歩引いて見る」ということです。

介護の世界でも使われる言葉だそうで、些細な変化に毎日気づくためにも観察は欠かせない。
心理学・NLPを学んだときにも、「観察する」ことはとても強調されていました。

具体的には
自分が感情の中にいるとき——怒っているとき、悲しいとき、焦っているとき——
そのまま突っ込まずに、一歩引いてみることです。

「あ、今私すごく怒ってるな」
「今めちゃくちゃ焦ってるな」

これは感情をなくすことではありません。

 

感情に乗っ取られないこと

 

心の中に、静かに周りから見ている自分をそっと置いておく、そんなイメージです。

 

観察できると、こんなに変わる

  • 人間関係が楽になる
    誰かに嫌なことをされたとき、「なんで私に!」と反射的になりがち。
    でも観察すると「この人、今どんな状態なんだろう?」と思えてくる。
    裁判官みたいにジャッジするのではなく、研究者の目線で見る。
    するとイライラが「興味」に変わる—— これ、魔法みたいでしょ。

  • 自分の癖に気づける
    「あ、またこれやってる」と気づく瞬間が生まれる。
    やめたいのに繰り返してしまうこと、観察者の視点がないと一生気づけない。
    でも気づいた瞬間から、変えられる。

  • 選択肢が増える
    観察できると「一瞬の間」が生まれます。
    カチンとなっても、不安になっても、すぐ動く前に「どういうことが起きてるんだろう?」と考えられる。
    この「間」が、人生の質を変える。

💆サロン・お仕事の現場でも

お客様にも「鯉タイプ」と「鮭タイプ」がいます。

鯉タイプの方は、じっくり信頼を積み上げてから動く人。
急かすと逃げてしまう。待ってあげれば来てくれます。

鮭タイプの方は、ピンときたら即決。
背中をそっと押してあげれば自分で決められます。

どちらがいいお客様、ということではなく
「この人、今どっちかな?」という観察ができると、自然と接し方もコミュニケーションも変わってくる。
技術・施術と同じくらい、大切なことだと思います。

今日のまとめ

難しく考えなくていい。
川の鯉を見て「なんで動かないんだろう?」と不思議に思って調べる——それだけでいい。

日常のあちこちにある「あれ?」をどれだけ拾えるか。
それが毎日を豊かにして、物事を深く見る力を育てます。

止まってみる。見て動く。

それだけで、随分変わると思います。

今日も素敵な一日を。エンジョイ!🌿

© 55歳オバのすっぴん朝ラジオ / 朝のウォーキングラジオより